錫製のタンブラーを冷凍庫に入れ冷やしてて、ある日見てみると粉々に割れていた!
見た瞬間、目を疑ったよね!粉々すぎて衝撃だった!錫製タンブラーでお酒を飲むのが好きだったのになぁ…。
お酒を冷えたグラスやタンブラーで飲むのが好きな私達は、錫(すず)でできたタンブラーを冷凍庫に入れキンキンに凍らせてビールやチューハイを飲んでいました。
ある日、冷凍庫にある錫製タンブラーを見ると…粉々に割れている!!!
何故!?どうして!?なにもしてないのに〜!!私達はかなり驚きました。原因を調べると錫の現象でスズペクトがおきて粉々になったという事がわかりました。
この記事では、錫製タンブラーが割れた経緯とスズペクトについて説明しています。是非ご覧ください!
\この記事におすすめの人/
- 錫製タンブラーが割れた経緯が知りたい
- スズペクトについて知りたい
- 何故コップは冷やすと割れるのか知りたい
【画像あり】錫製品のタンブラー崩壊の経緯
1年前に錫製のタンブラーを3つプレゼントして頂き、錫でできたコップの飲み心地の良さと高級感に感動していました。
そのうち錫タンブラーでお酒を飲む事が多くなっていきました。そして冷やしたら美味しいかもと思いつき、冷凍庫に入れて冷やして飲んでいました。
すぐに割れることはなくて、数回は錫タンブラーでビールを飲みました。それから半年ほどお酒を飲む機会が減り、錫タンブラーは冷凍庫で冷やされたまま存在を忘れていました。
半年後、料理中に冷凍庫の食材を取ってまた元に戻した時、フッと冷凍庫の錫タンブラーを見ると…このように粉々になっていました!!
錫タンブラーが3つあったので大量です。見るも無惨な状況になりました…もはや、粉々すぎて原型がわからない。
とても気に入ってたのにショックー!
忘れてた事も悪いけど←
錫製品の食器類は結構値段するのにね。泣
錫の現象 スズペクト
何故こんな事がおきたのでしょうか?すぐに調べてみたところ…
スズペクトが原因だということがわかりました!
スズペクトとは
スズペストとは錫が長期間にわたって低温であり続けることにより錫が変質し、崩壊を引き起こす現象でございます。
参考元:大錫.blog
まさにこれです。私達は冷凍庫に入れ続け、低温にしすぎた為に錫が崩壊し割れてしまいました。
変質をする条件
- 低温になることで13℃から変質し始める
- -33℃で変質が早くなる
- -45℃で最高速度に達する
- 変質が実際に起こり始めるのは-10〜20℃になってから
崩壊の特徴
- 低温になっている状態に強い衝撃が加わる
- 変質が1点の部分だとしても1点が起点となり繋がり全てを崩壊する
- 変質すると変色すると同時に体積が3割近く膨らむ。その為崩壊する
これらの条件がスズペクトを引き起こす原因になります。
私達は錫タンブラーを冷凍庫に半年以上冷やし続けたことで、変質がおき、さらにそこに冷凍食品を出し入れする時の強い衝撃が加わり、崩壊したということがわかりました!
謎が解けた!嬉しい!
化学的な現象だったんだね〜!
コップを冷やすと割れる原因は?
そういえば昔、陶器の皿にグラタンを入れてオーブンで焼いたらヒビが入り割れたことがあったよ!
錫タンブラーとは割れ方が違うけど、似たような仕組みなのかな?
陶器の皿・ガラスのコップも、割れる又はヒビが入るなど似たような事が起きますよね。
これは錫とは違い温度差による伸縮に耐えきれず割れてしまう事が原因です。
どちらも熱により体積が膨らむ・冷やすと体積が縮むことで温度差がおき割れる事が共通しています。
錫と違うのは変質する温度や組織が崩壊するので割れ方が違うということです。
錫製品の取り扱い方
私達のように素敵な錫タンブラーが割れる人が減ることを願い、錫製品の取り扱いをご紹介します!
- 融点が低いので火気の近くに置かない…融点は232℃。他の金属に比べ低い。食洗機や乾燥機・電子レンジでは使えません。
- 冷やしすぎると割れる…上記で説明した通り。
- たわし等で擦り過ぎると表面にキズがつく…錫100%の製品は柔らかい為。
- 普段のお手入れはスポンジで台所用中性洗剤で洗う。
- 着色汚れは重曹で磨く…重曹に少量の台所用中性洗剤を加えて固めのペーストを作る。メラミンスポンジでペーストをつけて磨き、台所用中性洗剤で洗うと綺麗になります。
説明書を読んでいれば…!崩壊せずに済んだのに…!!
まとめ
いかがでしたか?私達は錫タンブラーが割れたことをきっかけに、スズペクトという現象を知れました。そして関連する陶器の皿やガラスのコップが割れることも知れて、今あるお皿やコップを大切に使おうと気づけました。
錫タンブラーでお酒を飲むと、錫のもつ素材の良さの影響か、お酒が美味しく感じました。今回は割れてしまったので、また新しい錫タンブラーを我が家にお出迎えしたいと思います!
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